われらがアウトリーチ ボーイズ!

私がLFHCで担当をしているのはアウトリーチと言って院外で患者さん宅を訪問し診察をする活動です。現在、ドライバーさんと私を含めて4名というこじんまりとしたチームですが、来週からもう1名新しスタッフが加わりますが、現在男の子ばかりの『The Outreach Boys』です。じゃ~ん!さっそうと村を歩く姿も様になってるでしょ。ふふ
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アウトリーチの活動は、患者さんの家庭や環境の中に何が病気の要因になっていることはないか、家族、環境、習慣など患者さんを取り巻くいろんなことを見極めるスキルを持たないとできません。『病気を看るのではなく人を看る』目を養える絶好の場なのです。私はこのことを伝えるために17年間を費やしてきたと言っても過言ではないですね。(えっへん!笑)

そして、一昨日の出来事でした。遠方へ1泊で訪問看護へ行き、ヘトヘトの帰り道で険しい山道を腰が曲がったお爺ちゃんが前から歩いてきました。肩から”ドング”というお米をより分けるのに使うザルのようなものを5-6枚下げていました。私が「あ!止めて!」という前にアウトリーチボーイズは既に車を停車させ、下車。「どこへ行くの?それは売ってるの?」と聞いていました。そのお爺ちゃんは喉に傷があり発声することができなく、こちらの言うことも理解できていないようで、返答もあいまいでした。それでも身振り手振りでコミュニケーションを取り、お爺ちゃんは自分で作ったドングをずーっと歩いて売っているのだということと1枚5000キップ(60円くらいかな)だということが分かりました。
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アウトリーチ・ボーイズは、「どうせいるものだから」と直ぐに値段を確認してみんな1枚ずつ購入することにしました。「街ではこの3倍以上で売っているんですよ。手も不自由だから作るのも大変だったはず。僕はできるだけこういう人から物を買いたいと思ってる。」と言っていたボーイズ!全部買ってあげちゃうとか、高い金額で購入してあげちゃうとかいうような大げさなことではなく、自分のできる範囲でできることをする。基本だなと思いました。残りのドングをまとめてあげて、「じゃ、頑張ってね」と見送りました。
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トコトコと山を登っていくお爺ちゃんの後姿を見ながら、「これこそ”Compassionate care!"(心のこもったケア)だわ~ん。」と実感。目の前にいる患者さんを自分の家族としてケアする。LFHCの目指す医療です!少しずつ芽生えてることに密かにガッツをした週の終わりでした。来週もこんなことがあるといいな~。
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Commented by かよ at 2016-07-05 16:46 x
ほっこりするいいお話ですね。
アウトリーチボーイズ素敵です。
叔父さんの後ろ姿も小さいですが、すっかり見入ってしまいました。幸せになってほしいですね。
Commented by kazumi_Cambodia at 2016-07-06 22:14
コメントありがとうございます。私もいい気分にさせてもらいました。そして、成長するスタッフにウルウルです。笑
by kazumi_Cambodia | 2016-07-03 11:48 | 赤尾さん活動報告 | Comments(2)