一番過酷な訪問看護その3

さて、過酷訪問看護のその3です。
ものすごい山道を乗り越えやっと到着し、は~っと一息。私があまりに疲れたように見えたからか、Bちゃんのお父さんがお布団と枕を作って「寝てください」って。なんて優しいのかしら。思わず、「カップチャ~イ!(ありがと~!)」ってごろっとしてしまいました。最高に気持ちが良かったです!そのまま深~い眠りに入りそうでしたが、数秒後に「あ!ダメじゃん!」と我に返ったのです。私たちは単なる登山をしに来ただけではないんです! 
Bちゃんがどんな環境で過ごしているのか、何か健康を害することに繋がっていることはないだろうかを観察しなくちゃです。おトイレは?お水は?燃料は?ご飯を作るのはいつも誰?ここにいて困ることは?と次々と聞き取りして、記録していきました。もっぱら一緒に行ったスタッフが記録をして、私は横から「あーでもない、こーでもない」と口出しをしていたんですけどね。(笑) 
その口出しの一つが、「水はどこから得ているのか、聞くだけじゃなくて、実際にその水のある場所を自分で観に行かなくちゃダメ」ということでした。そこで、「すぐそこ。500mくらい」問う場所へ水汲みをするお父さんに付いていくことにしました。いや~ん!この急な下り坂+じゃりじゃりで異常に滑る! ジリジリとおりていく私をしり目にお父さんはスイスイとあっという間に下の方へ行ってしまいました。この写真、片足がじゃり~~~って滑りながらの1枚。命がけの1枚です! 
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そして、え~、こんなところを歩く?っていうような(これまでの写真どころではない!)を通り、清水の場所に到着。(もちろん、この経過の写真を撮るような余裕なし!)お父さんはいち早く到着して、水汲み完了していました。お父さんのしゃがんでいる後ろに流れていいるのが清水。すっごく冷たくて気持ちがいい!ここへは水汲みだけではなく、水浴びや洗濯にも来るんです。日々命がけだわ。 単に水場まで500メートルくらいですと聞いただけでは、命がけの500メートルだとは想像もしませんものね。やっぱり、自分で体験しなくちゃダメなんです。
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そして、上に写真のお父さんの腰に注目。出かけるときには必ず腰に付けて、バナナの葉っぱを持って帰ったり、道を切り拓くときにさっと取り出す。カッチョいいんです!

お母さんは到着後すぐにお昼ご飯の準備。火を起こしてご飯を炊いていました。なでなでってして連れてきたニワトリさんは天国へ。(泣)
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私たちは気を遣わせてはいけないと、自分たちのランチを持参していきましたが、習慣として、来客にはご飯を食べてもらわなくちゃ困りますってことで、一緒にいただきました。美味しかった~。塩分も水分も糖分も身体から欠乏していましたね。
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ご飯を食べながらまた色々とお話しを聞きました。2-3畳ほどのお部屋の中には収穫したお米の袋が積まれていました。収入源となるお米ですが、昨年は合計2トンのお米を奥さんと2人で何度もかついで下山したのだそうです!! 思わず目が飛び出しました! そして、毎回Bちゃんを病院へ連れて行く時には、このお米2袋(80キロ)を担ぎ下山し、現金を作ってから行くのだそうです。むやみやたらに「3日後にまた来てね!」なんてアポ入れちゃ、ダメだ。少なくともアポ取りする前に本当に必要なアポなのか、来ることに負担が生じていないか、他の方法でフォローアップはできないかなど理解しなくちゃ、自己満足の支援でしかないです。多くの人が『町の中の方が便利でいいに決まっている』と言いますが、何がなくてもそこがいいんです。この上ない心地よさなのだと思います。だったら、思考の変換です。その環境に居ながら健康を維持する方法を考える。難しいけど、できないことじゃないと思う。「次回は是非泊まって行ってください」って。もちろんです!そうしたら何かヒントが見えてくるかもしれないですね。
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お父さんは言いました。「私はここの暮らしが好きなんです。不便なんて感じません。」って。
改めて学ばせてもらった。感謝です。

そして、その4番外編へ続く…
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by kazumi_Cambodia | 2015-03-09 20:27 | 赤尾さん活動報告