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頑張れ、女子!

8月に帰国中に突然ラオス人スタッフが一人退職してしまいました。ただでさえ人手が足りないのに、大きな痛手。そして、私が帰るまで一時訪問看護は中止と指示を出しました。安全、提供するケアの質を考えたら止むを得ず…だったけど、帰って来てからが大変!8月の訪問が通常の3分の1以下なのに、新たな訪問看護の患者さんは増えている。数字だけの問題ではないけれど、『あの子どうしてるかな?』という不安がいっぱい。なので、国民の祝日を言われる日を返上して、ボランティアとして一緒に行ってくれるスタッフを急募したところ、事務職の女の子2名が手を挙げてくれた!! 「誰も行ってくれなければ、一人で行くしかないな。
」と覚悟を決めていたので、すっごく感謝!女子群の後ろ姿、頼もしいわ~。
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そして訪問したのは、家族の不和から行動や認知に問題を生じ始めて10年ほど経つというお母さんとその赤ちゃんBちゃん。Bちゃんの発育をチェックしましたが、今のところ特に問題はなさそうです。まずは一安心。
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でも、大きな問題は、Bちゃんのお父さんは誰かは分かりません。Bちゃんには7歳になるお姉ちゃんがいますがその子のお父さんも誰かは分かりません。許せん!!こういう男性がいるということ。
Bちゃんママには自分で判断して行動を起こすことに問題があるようで、ママの弟さん家族が赤ちゃんのお世話をしていました。余裕はないけど粉ミルクを購入しての授乳です。この先粉ミルクをいつまで購入できるか分からないです。…で、Bちゃんママのおっぱいをチェックするとたっぷりの母乳が出ています。そして、「この子は私の子。」と自ら言っていましたし、抱っこをしてもらったら、いい感じに抱っこしている。これは、やっぱりママに授乳してもらうのが一番かと、弟さん家族へそういうサポートはできないかお話ししました。そこで帰ってきた返答がびっくり。「Bちゃんのお母さんみたいに精神の障害が移ってしまうかもしれないから、ヤダ」と言います。もちろんママに母乳で感染してしまう疾患があれば別問題ですが、「精神障害は問題ないよ」と何度も説明したけど、やっぱり不安そう。Bちゃんママの避妊と感染症の検査、そして、授乳を可能にすることが取りあえずゴールだな。
一緒に同行してくれた女子も色々と考えるところがあった様子。私も大助かり、彼らにもいい経験になってくれたらいいなと思います。
by kazumi_Cambodia | 2016-09-11 22:47 | 赤尾さん活動報告

カンボジア・ラオス・ミヤンマーで小児医療に関わる赤尾和美さん応援サイトです。


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